説明
この関数を使用して、数値を指定した値の倍数に丸めます。
MROUNDは、財務計算における直近の5セントや、時間追跡における直近の25分など、特定の単位に数値を丸めるのに便利です。
構文
MROUND(number, multiple)
インプット
この関数は以下の引数を受け付ける:
名称 | 必須 | 説明 | 有効入力 |
---|---|---|---|
数値 |
はい | 丸めたい数値。 | 実数、実数を含むセルへの参照、またはこれらのいずれかになる数式。 |
複数 |
はい | 丸めたい数値の倍数。 | 0以外の任意の数。 |
例
サンプルデータ
A | B |
---|---|
号 | 説明 |
27 | 整数 |
3.14159 | 円周率 |
-13.7 | 負の数 |
0.47 | 分数 |
サンプルフォーミュラ
数式 | 説明 | 結果 |
---|---|---|
=MROUND(A2, 5) |
27を5の倍数に丸める。 | 25 |
=mround(a3, 0.1) |
円周率を10分の1に丸める。 | 3.1 |
=MROUND(A4, 2) |
13.7を2の倍数に丸める。 | -14 |
=mround(a5, 0.25) |
0.47を四捨五入する。 | 0.5 |
=mround(15.78, 0.05) |
15.78を5セント単位で四捨五入。 | 15.80 |
メモ
- MROUNDの結果は、
数
と同じ符号を持つ。 -
番号
と複数の
が異なる符号を持つ場合、MROUND は #NUM! エラーを返す。 -
複数
が0 の場合、MROUNDは#DIV/0!エラーを返す。 - MROUNDは、
の倍数
による除算の余りが、の倍数
の値のちょうど半分になるときに切り上げる。 -
MROUNDがROUND と異なる点は、MROUNDが指定された値の倍数に丸めるのに対し、ROUND は指定された小数点以下の桁数に丸める点である。
ヒント
- MROUNDは、価格を直近の小単位(セント/ニッケル/クォーターなど)に丸めるのに便利です。また、時間をトラッキングする際にも、時間を直近のクォーターアワーやハーフアワーに丸めるのに便利です。
- MROUND を SUM やAVERAGE などの他の関数と組み合わせて、より複雑な計算を行うことができます。
- 精度の制限により、非常に小さな倍数を扱う場合は、丸め誤差が発生する可能性があることに注意してください。
- 異なる方法で数値を丸める必要がある場合は、他の丸め関数(関連関数 にリンクされている)の使用を検討してください。