SFTPコネクタを使用すると、チェーン内でコマンドを使用してセキュアファイル転送プロトコル(SFTP)サーバー上のファイルやディレクトリを管理する事ができます。例えば、このコネクタを使用すると、テンプレートを使ってチェーンを作成してSFTPサーバーからファイルを安全な環境でダウンロードしたり、WDATAテーブルにそのファイルをアップロードする事が可能です。
ヒント: Yardi® SaaS または Yardi Saas Select に接続するには、SFTPコネクタを使用します。
前提条件
SFTPコネクタを使用するには、組織が独自のSFTPサーバーにアクセスする必要があります。
注: WorkivaはSFTPサーバーをホストまたは提供していません。
SFTPサーバーとの接続を保護するために、基本的なユーザー名とパスワード認証、または公開鍵/秘密鍵の認証のどちらかが、コネクタによりサポートされています。接続の設定を行うには、次が必要となります。
- サーバーのホスト名またはIPアドレス
- サーバーが実行されるポート
- サーバーへのアクセスに使用されるユーザー名
- ユーザー名の認証資格情報:
- 基本認証の場合、そのパスワード
- 公開鍵認証の場合、PEMまたはPPKとしての秘密鍵ファイル、およびそのパスワード(該当する場合)
注:アットマーク(
@
)で始まるパスワードは避けてください。ヒント:SFTPクライアントアプリケーションで公開鍵と秘密鍵のペアを生成できない場合は、 PuTTYgen または ssh-keygen などのツールを使用してください。
SFTPコネクタを設定する
注:コネクタを組織のチェーンで使用可能にするためには、組織のセキュリティ管理者が最初に[構成]からコネクタを有効にする必要があります。
- [チェーンビルダー]から[接続] をクリックし、右上にある[作成]をクリックします。
- BizApp接続で、SFTPコネクタとデフォルトのCloudRunnerを選択します。
- [基本情報]で、コマンドの識別に役立つ一意の名前と説明を入力します。
- 公開鍵認証を使用している場合は、[リソース]の下で、サーバーの秘密鍵ファイルをアップロードします。
- [プロパティ]で、接続の詳細を入力します
プロパティ 詳細 ホスト SFTPサーバーのホスト名またはIPアドレス( 34.23.34.45
やsftp.example.net
など)を入力します。ポート サーバーが実行されているポートを入力します。 ユーザー名 サーバーへのログインに使用するユーザー名を入力します。 パスワード 基本的な認証の場合は、ユーザー名のパスワードを入力します。公開鍵認証の場合は、空白のままにします。 秘密鍵 公開鍵認証の場合は、[リソース]にアップロードされた秘密鍵のファイル名を入力します。 秘密鍵のパスワード 公開鍵認証の場合、秘密鍵ファイルのパスワードを入力します。秘密鍵にパスワードがない場合は、空白のままにします。 接続タイムアウト SFTPサーバーへの接続を待機する時間(分)を入力します。サーバーの速度が遅いか、または負荷が高い場合は、大きな数値を入力してください。 注:機密性の高い資格情報はすべて自動的に暗号化され、高度な暗号化標準(AES)-256暗号化で保存されます。
- 接続を使用する環境を選択し、[保存]をクリックします。
- ネットワークでアウトバウンドドメインの許可リストが必要な場合は、Workivaのホストと電子メールを許可するにリストされているIPアドレスを許可します。
- 接続をテストするには、SFTPコネクタの[ディレクトリをリスト化]コマンドでチェーンを作成して実行し、有効な出力が返されることを確認します。
トラブルシューティング
SFTPサーバーへの接続が失敗した場合:
- コネクタの認証資格情報が正しいことを確認します。例えば、同じ資格情報を使用して、FileZillaやWinSCPなどのSFTPクライアントアプリケーションを介してサーバーに接続するなどして確認を行って下さい。
- 接続がタイムアウトした場合は、接続タイムアウトの分数を増やします。
- ネットワークでドメインの送信の許可リストが必要な場合は、Workivaのホストと電子メールを許可するに従ってください。