この記事の対象者:
- SEC
- HMRC
- CIPC
- ESEF
- FERC
XBRLブラックラインを使い、2種類のバージョンのXBRLドキュメント間の変更内容を比較します。
XBRLブラックラインを作成する
XBRLブラックラインを作成することにより、特定のXBRLのバージョンを別のバージョンと比較します。
まず、ブラックラインを作成するには、目的のドキュメントに対して正常に生成されたXBRLのバージョンを少なくとも2つ保持する必要があります。XBRLブラックラインで使用可能なXBRLのバージョンは、[XBRL生成履歴(XBRL Generation History)] パネルに一覧表示されます。
XBRLブラックラインを作成するには、以下の手順に従って下さい。
- 1
- 右側に表示される [XBRL生成履歴(XBRL Generation History)] パネル を開きます。
- 2
- 比較対象となるバージョンのXBRLでドロップダウンメニューをクリックし、[XBRLブラックラインの作成] を選択します。
- 3
- ブラックラインに名前を付け、含めるコメントを追加します。
- 4
- 比較対象となる別のバージョンをクリックするか、または、比較に使用するファイルをアップロードして、含めるオプションを選択します。
- [ファクト値を含める] のオプションを選ぶと、ファクトが適用されるテキストまたは数値が表示されます。
- [変更のみを表示] のオプションを選ぶと、詳細に変更が加えられたファクトのみが表示されます。それ以外の場合、ブラックラインにはドキュメントのすべてのファクトが一覧表示されます。
- 5
- [作成] をクリックすると、ブラックラインが新しいブラウザタブで開きます。
ブラックラインが生成されたら、[XBRLの生成(Generate XBRL)] に含まれる [XBRLブラックライン] タブからブラックラインに戻ることができます。
ブラックラインの変更について理解する
XBRLブラックラインは修正記録のように色分けして表示されるため、追加、削除、または更新されたものを素早く識別できます。
ブラックラインレポートの提供する情報は以下となります。
- [コンセプト(Concepts)] は、コンセプトのタクソノミIDを示します。
- [日付] は、タグに関連付けられている日付です。
- [ディメンションテーブル] は、ファクトに適用されるディメンションを示します。
- [単位(Unit)] は、ファクトで使用される単位です。
- [小数] は、ファクトの小数点以下の桁数です。
- [マイナス] は、ファクト値がマイナスの値であるかどうかを示します。
- ブラックラインの作成時に [ファクト値を含める] オプションが選択されている場合、XBRL値がレポートに表示されます。
- [ステータス] は、追加、削除、更新などの変更内容を示します
注:ブラックラインの変更には、変更を加えたユーザーは含まれません。
このXBRLブラックラインの例にはファクト値が含まれており、変更のみが表示されます。
ドキュメントのブラックラインから変更を検索する
ドキュメントのブラックラインから、追加または更新されたファクトを簡単に検索することができます。
- 1
- 検索するコンセプト名(タクソノミID)をコピーします。
- 2
- XBRLドキュメントに移動し、右側に表示される [検索] タブをクリックします。
- 3
- コンセプトを検索フィールドに貼り付けて、Enter キーを押します。
- 4
- ドキュメント内でXBRLを検索する方法の詳細については、「検索の概念、日付、および単位」の記事を参照してください。