説明
数式のエラーをトラップして処理するには、この関数を使用します。
構文
IFERROR(value, value_if_error)
インプット
この関数は以下の引数を受け付ける:
名称 | 必須 | 説明 | 有効入力 |
---|---|---|---|
値 |
はい | エラーをチェックする値または式。 | セル参照、セル範囲、数値、テキスト文字列、またはこれらのいずれかになる数式。 |
値_if_error |
はい | 数式がエラーと評価された場合に返す値。 | セル参照、セル範囲、数値、テキスト文字列、またはこれらのいずれかになる数式。 |
例
サンプルデータ
A | B |
---|---|
100 | 20 |
50 | 0 |
30 | 5 |
4 | 10 |
サンプルフォーミュラ
数式 | 説明 | 結果 |
---|---|---|
=IFERROR(A1/B1, "分割できません") |
A1をB1で割る。エラーの場合は、"Cannot divide "を返す。 | 5 |
=iferror(a2/b2, 0) |
A2をB2で割ろうとし、エラーがあれば "0 "を返す。B2は0なので、これは#DIV/0! | 0 |
=IFERROR(A4*B4, "無効な計算") |
A4(テキスト)にB4を掛けようとし、エラーが発生した場合は「無効な計算」を返す。A4はテキストなので、#VALUE! | 無効な計算 |
=IFERROR(VLOOKUP("バナナ", A1:B4, 2, FALSE), "Not found") |
A1:B4の範囲で "Banana "を見つけようとし、エラーがあれば "Not found "を返す。 バナナがないため、#N/Aエラーとなる。 | 見つからなかった |
メモ
- IFERRORは、数式がエラーと評価された場合に指定された値を返し、そうでない場合は数式の結果を返す。
- IFERRORは、すべてのエラークラス(#N/A、#VALUE!)エラークラスを区別しない。
- IFERROR は、VLOOKUP 、HLOOKUP 、INDEX/MATCH のような関数と共に、欠損データシナリオを処理するためによく使用される。
- IFERRORは、他の関数の中に入れ子にしたり、より大きな数式の一部として使ったりすることができる。
ヒント
- IFERRORを使って、エラーメッセージをより使いやすいテキストや空白のセルに置き換えることで、スプレッドシートをきれいにする。
- IFERRORの使用には注意が必要である。IFERRORは、調査したいような正当なエラーを隠してしまう可能性があるからである。
- もし#N/Aエラーをキャッチするだけでよいのであれば、より特殊なIFNA 関数を使用することを検討されたい。
- より複雑なエラー処理を行うには、IF ステートメントをIFERRORの中に入れ子にすることができる。
- トラブルシューティングの際には、一時的にIFERRORを削除して、数式が実際に出しているエラーを確認してください。